東京_SNEAKER by COLONY CLOTHING

こんにちは、シンガポールを拠点にCOLONY CLOTHINGの店舗、ブランド運営をしています河村です。
今日は渾身の商品が出来上がったので初めてブログを書いています。最後までお付き合い頂けますと幸いです。
私はCOLONY CLOTHINGの仕事以外にもいくつかコンサルティングワークをしているのですが、2020年の9月から日本のスニーカー工場のブランディングのお手伝いをしています。
その仕事の中で東京都足立区にあるスニーカー工場の存在を知ったのですが、まず東京の都会的なイメージとスニーカー工場のイメージの乖離が面白いと直感的に感じたのを覚えています。
コロナ禍にスタートしたお仕事なのでシンガポールと日本をZOOMで繋ぎミーティングを行っていたのですが、昨年末にようやく日本に出張ができたので気になっていた東京のスニーカー工場を自分の目で見に行くことにしました。
私は昔からモノづくりの現場へ行くのが大好きなので、今回もワクワクしながら車を走らせナビゲーションに登録した住所に到着したはずでした。
「んんん、何処だろう?」
スニーカーは革靴などに比べ安価な大量生産の商品が多いため勝手に工場の規模を勘違いしていた私は到着しても最初どこだか分からず少し迷い、担当者に電話しながらようやく工場を発見しました。
「工場?小さいな」
これが正直な最初の印象で、私の中にある大量生産のスニーカー工場のイメージとはハッキリと違っていました。
工場内に入ってみると、工場と工房の間のようなイメージの場所で年配の職人の方が丁寧に手作業でスニーカーを作っておられました。
その後、工場内の企画室で今度は逆にどちらも若い工場長と企画担当者とミーティングを行い、もともとは革靴の工場だったと聞きようやく納得できました。
そして話を聞くにつれ最初に感じた東京のスニーカー工場という違和感が、新たな可能性へと変わっていきました。
●世界でも最高レベルのファッション感度のある東京23区で作られるスニーカー
 
●革靴工場であったため少量生産、工場での修理対応が可能
 
●高級な革靴資材の調達が可能
 
●若くおしゃれな工場長や企画担当者のセンスと熟年の革靴職人の技術の融合
すぐにクリエイティブディレクターの高田と話し、先ずはこの工場の独自性を活かしたCOLONY CLOTHINGのオリジナルのスニーカーを作ることにしたのでした。
シンガポールで働くエグゼクティブをイメージし、アッパーの革、インソール、アウトソール、更に靴紐に至るまでCOLONY CLOTHINGらしく究極にこだわった資材を選定し、更にシーンやコーディネートに合わせやすいよう丁寧にデザインをしました。
こだわりポイント
●アッパー : 最高級の革靴に使用されるチャールズ F ステッド社(イギリス製)のクードゥーという動物の銀面つきのスエードをライニング無しの一枚で使用。見た目の高級感はもちろん、ソフトでしなやかな履き心地は良い靴を履きなれた方なら虜になるはずです。
 
●インソール : 非常に厚みのあるコルクソールを独自開発しました。自分の足形にコルクソールが沈み込み、革靴のように履くたびに愛着が増す作りになっています。
 
●アウトソール : イタリア製のラバーソールを使用しサイドマッケイで仕上げました。ヨーロッパのハイブランドからの注文の多いこのソールであれば見た目の格好良さだけではなくソール交換も対応がしやすいです。
大人が最もコーディネートし易いベーシックなテニスシューズのデザインでありつつもストリートファッションにも対応できるアッパーデザインになるよう修正を繰り返し完成しました。コスモポリタンシティーであるシンガポールブランドらしくあらゆる国の素材の良いとこ取りをして最終的に東京で作ったスニーカー。
値段はスニーカーとしては高価ですが、スポーツメーカーやハイブランドのスニーカー、高級革靴ブランドにもない最高のスニーカーが作れたと思います。
2色とも限定50足のみの販売で今後追加生産をすることが出来ませんのでこの機会をお見逃しのないようお願い致します。私自身、どんなブランドの服にでも簡単にコーディネート出来るシーンを選ばないこのスニーカーを履いて世界中を旅するのが今から楽しみです♪

河村

 

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