スニーカーブームの再来

1992年バルセロナオリンピックのUSAドリームチームの衝撃を受けた数年後、漫画”スラムダンク”が大ヒットしバスケットボールブームはピークを迎えていた。
バスケットボールはヒップホップと共にファッションに大きな影響を与え、ファッション雑誌”BOON”では、古着とスニーカーがフォーカスされ、”レア物”はプレミアム価格で販売されるようになっていった。
私が学生だった90年代の洋風好きは小遣いを貯めて、値打ちが上がりそうなスニーカーや古着をバイヤーさながらに買うことを楽しんでいた。
古着屋巡りや、友達とのファッション談義は今も忘れられない楽しい思い出だ。
古着屋巡りに明け暮れたのち、大学3年でビームスにアルバイト入社してからは、いわゆる日本的な(裏原宿的?)ファッションとは距離をおくようになった。
何故なら日本国内の流行よりもグローバルな視点でファッションを感じたくなったからだ。
素材や色合わせ、TPOに合わせた着こなしをすることにハマり世界中の洋服を買って着て楽しんだ。
ファッションにのめり込んだ90年代からあっという間に30年の月日が流れ2022年。私はシンガポールでファッションを生業にし、3年前からは友人たちと定期的にバスケットボールをするようになった。
90年代の裏原宿ファッションに影響を受けて育った彼らとバスケットボールをし、現在再来しているスニーカーブームについて話をすることが最近は凄く楽しい!
(シンガポール人のチームメイトはスニーカーヘッズで、聞いている音楽はTOKYOシティーポップという大の日本カルチャー好き)
そんな私がCOLONY CLOTHINGで初めてつくったモデルは、MADE IN TOKYOのラグジュアリーレザースニーカー
90年代から今まで様々なカルチャーやファッションに触れ体験してきたことを全て注ぎ込み”カタチ”にした一足だ。
大人が最もコーディネートし易いベーシックなテニスシューズのデザインでありながらも、ストリートファッションにも対応できるようにアッパーデザインの修正を納得がいくまで繰り返した。(スニーカーについての詳細はこちらの記事を)
どうやらグローバリズムの現在進行形は、一周回って僕がファッションにのめり込んだスタート位置に戻って来たようだ。
渾身の一足を是非試してみてください!
All Summer Long♪
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